レンズシャッターの一眼レフというのは日々の実用に供するには少々キビシイが、空シャッターを切ったりして遊ぶには楽しい機体が多く、いつのまにか所有しているという結果になる。既にZeiss Ikon のContaflexを二台所有しているというのに、またこういうのを買ってしまうわけだ。
Retina ReflexのXenon 50mm F1.9付き。購入先は以前から何度もジャンクをつかまされている米国のMid☆est Photo Exchange。我ながら性懲りも無く注文したら案の定ジャンクボディで、これは処分。以来、先にアタリのあるレンズだけ手許に残っていた。先日何の気なしにYオークションに出ていたボディに入札しておいたら、開始価格で落札。美品。
Kodakとはいえ、これはドイツ製。作りはしっかりしている。しかしレンズシャッター一眼レフはその複雑な機構の故、おそらく壊れやすいのだろう。巻き上げてシャッターボタンを押す操作の間、様々なメカニカルな動作が手の感触や音を通して伝わってくる。
セレンの外部露出計はシャッタースピードと絞りの組み合わせを予め決めておけば、メーターの指針を合わせることで露出が決定される、いわゆるライトヴァリュー方式。被写界深度をメカニカルに表示させるところが凝っている。しかしまだフィルムを通してないのでちゃんと写ってくれるのかどうか心配。
レンズマウント下部のダイアルを回すことで露出を調整する。巻き上げレバーも下部。巻き上げてシャッターボタンを押そうとすると右手が上にいったり下にいったりと忙しい。そのためがどうか知らないが、このモデル以降はシャッターボタンがレンズマウント部の右側に移動している。SchneiderのXenonは別にExaktaマウントのものも所有しているが、すっきりとして透明感のある写りで好きなレンズのひとつ。
未だ使ってもいないのに交換レンズなどが気になってくるのは、こういうカメラを所有するとどうしようもなく出てしまう病状であって、物欲には限りがないのである...
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